ミユキソーイングは、スーツを「丸ごと」縫い上げることができるファクトリーです。
あたり前のことだと思われるかもしれませんが、紳士服業界は「ジャケットを縫う工場」「スラックスを縫う工場」と、アイテムごとに工場が分かれていることがほとんど。
実は、1着丸ごと縫えるファクトリーはそんなに多くないのです。
1着丸ごと縫い上げることができるのは、ミユキソーイングには、たくさんのプロがいるから。
パターン作成のプロ。肩まわりを正確に縫い上げるプロ。襟を均等に仕上げるプロ。その向かい側には、ポケットのプロがいます。
そしてその品質もお墨付き。高い技術と品質を持つファクトリーとして、外部機関から最高ランクの3つ星認定を受けています。
全国の有名デパートや直営サロン、オーダースーツ店から続々と入る注文。多い時は、1ヶ月で2,500着の紳士服を縫い上げ、ここ西海市から全国に送り出しています。
現在、165名が在籍。その多くが地元出身の仲間たちです。
1人のために、みんなで作る。
これがミユキソーイングのスタイルです。
同じものが1つとない
オーダースーツを作り上げる
職人技と機械の融合。
オーダースーツづくりに求められる
着心地、美しさ、味わいを生み出すために、
職人のハンドワークと最新の機械を絶妙に融合させています。
プロフェッショナルによるハンドワーク
ミユキソーイングの品質を支える、クラフトマンシップ。すべてのスタッフがそれぞれの持ち場のプロであり、人の手・人の眼でしか生み出せないクオリティの源となっています。使用している原型パターンは、世界的モデリストである柴山登光氏によるもの。その原型パターンを顧客のサイズに合わせて製図し直し、縫い上げていきます。
最先端のマシン
[一例]ポケットシーマーポケットの口を自動で作る機械。短時間で正確に美しく仕上げます。高品質なスーツを適正価格で提供し、全国からのオーダーに応えるためには、こうした最先端のマシンの導入が不可欠です。
ミユキソーイングは、高い技術力と品質を保つ工場として、国際衣服デザイナー&エグゼクティブ協会(IACDE)から最高評価の3つ星工場として認定されています。
スーツは毎日着るものだから、その着心地の良さも大切。この治具は、肩まわりを「動かしやすい形」に仕上げるためのものです。前身頃と毛芯を馴染ませ、肩の丸みを維持し、前に迫り出した形状に仕上げます。平面の布から、立体的な人の体にフィットさせるにはこうした細やかな技と工夫が必要です。オーダースーツの着心地と品質を守るために、工夫を凝らしています。
生地もデザインも多様なスーツ。そのバリエーションは広がり続けています。ビジネスマンがエレガントに着こなすトラディショナルなものから、エシカルなカジュアル着まで。時代のニーズやライフスタイルの変化に応えられる技術と経験が、ミユキソーイングには蓄積されています。
全国のデパートや専門店から注文が入ります。お客様一人一人のサイズと、希望のデザインなどが細かく記されたオーダーシートと生地が届きます。
オーダーシートをもとに、お客様のサイズやお好みに沿って、ひとつひとつ型紙を作成します。
ファクトリー内には約200の工程があり、それぞれのプロによる分業体制がとられています。正確に、効率よく縫い上げることで、高品質なスーツを適正価格でお届けすることができます。
縫い上げたスーツは立体アイロンをかけ、形を整えます。
全国の店舗に直接納品されます。多い時で1日120着を縫い上げ、お客様のもとに送り出しています。
長く着ていただけるように、技術と想いを込めて。同じお客様からリピートオーダーが入ると嬉しくなります。
完成したスーツは、いくつのパーツでできていると思いますか?
デザインにもよりますが、ミユキソーイングのスーツは
およそ80以上のパーツからできているものがほとんど。
それぞれの工程のスペシャリストが約100人関わることになります。
特殊なマシンも用いながら、たくさんの「人の手」により
細やかな技と工夫が注ぎ込まれています。
肩の伸び縮みを防ぎ、いつまでも型くずれのない美しいショルダーラインを保ちます。
上襟の跳ね防止のため、特殊な補強芯を使用しています。
肩線に取付けられた力学的特殊ダーツ。肩の動きにスムーズにフィットします。
ラペルとは、スーツの下襟のこと。自動特殊ミシンの導入により、同方向、左右同条件のバランスのとれたラペル作りを実現しています。
バストにボリュームを持たせるために、高級増芯を使用。美しいシルエットが出て、かっこいい着こなしを叶えます。
前ボタン穴の補強と共に、美しいフロントを長期間保ちます。
毛芯胸部をソフトに補強。型くずれしない、軽く着やすいジャケットになります。
動きやすい前肩処理、馬毛使用のバス毛芯により、グレードの高さと動きやすさを実現します。
綿ワタの4層構造。肩にやさしくフィットするソフトタイプを使用。
ヨコ糸ウール100%
タテ糸綿100%
ウールと綿による仕上がり後の収縮がない理想の張りと、ソフト感が生まれます。
ウール100%のヨコ糸を使用し、適度な張りを持たせます。また、フェルトを添付する二重構造によって袖山にソフトな丸みを出すことができます。
袖口を立体的に美しく仕上げます。
裏地は美しい光沢と絹に似た感触をもつキュプラをはじめ、高級ポリエステルを使用。強い耐久性と表素材へのなじみやすさも考慮しています。
高級生地を手がける御幸毛織㈱グループに所属。
伝統的な技術を継承しながら効率化をすすめ、
品質と価格のバランスの中で、
その時代にあったファッションの価値を
つくり出しています。
名称 | ミユキソーイング株式会社 | |
---|---|---|
資本金 | 1億円 御幸毛織株式会社100%出資 | |
所在地 |
長崎工場 〒851-3504 長崎県西海市西海町木場郷1100 TEL. 0959-32-2022 |
|
本社 〒452-8570 愛知県名古屋市西区市場木町390番地 TEL. 052-509-1602 |
||
小樽工場 〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目10番21号 TEL. 0134-27-0112 |
||
役員 | 取締役社長 市原信二 | |
取締役 中川雅規 | ||
取締役 河村貴則 | ||
監査役 住田光 | ||
監査役 宮﨑喜幸 | ||
沿革 | 昭和47年 | 株式会社玉屋縫製として設立 |
昭和50年 | 株式会社ラン・クロージングに社名変更(東大阪) | |
昭和58年 | 株式会社ミユキソーイング[長崎県]を100%出資の既製服生産子会社として設立 | |
平成10年 | 株式会社ミユキソーイングを吸収合併し、EO生産の主力工場に転換 | |
平成14年 | 御幸毛織株式会社より「ミユキ・オプショナル・テーラーメイド・システ(MOTS)」の企画、運営を委嘱 | |
平成25年 | 現社名に商号変更 | |
令和3年 | 株式会社トップジェント・ファッション・コアと合併 |